研究課題
若手研究
本研究の目的は、胃癌洗浄腹水のような塩濃度の濃い臨床サンプルを、質量分析で直接測定する手法の確立である。通常、塩濃度の濃いサンプルを質量分析することは困難であるが、質量分析用の脱塩チューブを用いることで、液体クロマトグラフィー等の前処理・分離を行わずに、測定が可能となる。将来的には、手術中に癌の悪性度がわかるような活用法が期待される。補助事業期間中に、胃癌の悪性度を診断するマーカー、あるいはスペクトルパターンから類推する診断モデルを作成することを目標とする。