研究課題
若手研究
大腸がんは最も罹患数の多いがんの一つであるが、早期発見・治療することで完治可能であり、自然開口部から病変にアプローチできる軟性内視鏡が有用である。一方で、その操作には熟練を要する手技が必要である。この問題を解決するために、内視鏡先端で自走するデバイスがあれば、腸管を伸ばさずに内視鏡を大腸深部まで挿入することが可能になる。内視鏡先端で自走するデバイスの大きな課題として、①変化する大腸内径への対応と、②大腸内壁へのダメージの配慮、がある。そこで、本研究では、柔らかい歯車と弾性体の変形を組み合わせたやわらかギヤメカニズムにより、腸内に柔軟にフィットする自走式大腸内視鏡の実現に挑戦する。