研究課題
挑戦的研究(開拓)
近赤外(NIR)光は、センシング用光源として利用されるなど、産業的な価値が大きい。そのため、NIR発光を示す有機EL素子(NIR-OLED)は、OLEDの特徴と組み合わせることで、ディスプレイ応用を超えたOLEDの新たな価値を創造することができると期待される。しかし、一般的なNIR発光色素の発光量子収率は、エネルギーギャップ則に阻まれ極めて低い値に留まっている。そのため、現状のNIR-OLEDにおけるEL効率は実用的な水準に達していない。そこで本研究では、高効率NIR発光分子の創出およびデバイス物理を開拓することで実用的なNIR-OLEDを実現し、OLEDの新たな価値を創造する。