研究課題/領域番号 |
23K17440
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岸 玲子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, センター特別招へい教授 (80112449)
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研究分担者 |
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員研究員 (70632389)
小林 澄貴 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 化学物質情報管理研究センター疫学研究部, 任期付研究員 (10733371)
伊藤 佐智子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員研究員 (90580936)
須山 聡 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (70758581)
山崎 圭子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (60732120)
山口 健史 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (80894972)
岩田 啓芳 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (60898378)
東條 真希 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任助教 (40978011)
KETEMA RAHEL・MESFIN 北海道大学, 保健科学研究院, 特任助教 (60964822)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 出生コーホート / エピゲノム / 自閉スペクトラム症 / ASD |
研究開始時の研究の概要 |
ASD(Autism spectrum disorder)は少しずつ違った多様な症状(Spectrum)を呈する。遺伝的要因が発症に関与するとされるが、単独では疾患の発症を説明できず、近年は環境によるエピゲノム変化の関与が提唱されている。加えて、統合失調症など青年期の精神疾患が幼児期に見逃された発達障害である可能性があり、発症年齢の違いも含めたASDの多様な症状は、胎児期・生後のエピゲノム変化が引き起こすのではないかと考えられる。本研究では、継続して思春期・青年期以降まで追跡している出生コホートを用い、ASD症状を長期間観察した上で、発症年齢も含めたSpectrum様症状への胎児期および生後のエピゲノム変化による影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
Autism spectrum disorder (ASD)は少しずつ違った多様な症状(Spectrum)を呈する。遺伝的要因が発症に関与するとされるが、単独では疾患の発症を説明できず、近年は環境によるエピゲノム変化の関与が提唱されている。本研究では、継続して思春期・青年期以降まで追跡している出生コホートを用い、ASD症状を長期間観察した上で、発症年齢も含めたSpectrum様症状への胎児期および生後のエピゲノム変化による影響を明らかにする。 臍帯血を用いた網羅的DNAメチル化解析(EWAS)にて、胎児期の環境影響によるエピゲノム変化を評価するケースコントロール研究を行う計画に対して、今年度は以下を実施した。①すでに取得している6歳および8歳時調査の日本語版SCQ(Social Communication Questionnaire)の結果の分布を基に、ケース群とコントロール群の選定の準備(必要なマッチングを行うための文献レビューを含む)を行った。②15歳を超える対象者のサンプル(唾液または血液)からDNAを採取し、網羅的DNAメチル化解析を行うための測定機器やプロトコールの準備や確認、過去に実施したEWAS解析の手順やスクリプトを確認した。③ASD発症後の経過観察および症状のスペクトラムとして解析するため、質問票あるいはADI-R/ADOS-2の可能性や実施フレームワークについて、最新の研究文献のレビューと、児童精神科医や心理士などの臨床の専門家、および疫学専門家で定期的な会議を通じて議論した。④これらの具体的な研究実施に向けた倫理審査申請の準備を行った。⑤バージョンアップされたInfinium MethylationEPIC v2.0の導入可能性について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究分担者とディスカッションを重ね、研究デザインが具体化され、ブラッシュアップされた。研究開始に必要な事前準備と各種手続きを進めている。
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今後の研究の推進方策 |
研究の推進には、研究分担者と密接に連携する。6歳及び8歳時の日本語版SCQでスクリーニングされたASD群とSCQスコアが11未満の対照群との間でマッチングケースコントロール研究を実施し、臍帯血における網羅的DNAメチル化解析からDNAメチル化の変化領域を探索する。参加者は現在15歳を超えており、ASD群には唾液採取キットと質問票を送付し、唾液からDNAを抽出して包括的DNAメチル化解析を実施する。質問票(SRS, CBCL, ABC等)を用いて現在のASDの状態の評価及び重症度のスペクトラムを分析する。ASDの診断と症状の評価の洗練、及びメチル化変化の評価を目指して、ASD群にはADOSを実施し、ADOS-high群、ADOS-low群、及び対照群の3群での解析を行うことにより、ASD症状をスペクトラムとしての分析の実施可能性を検討し体制を構築する。その際には採血も行い、血液からDNAを抽出し、血液DNAの包括的DNAメチル化解析を実施し、臍帯血DNAとの比較(メチル化変化)を分析する。
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