研究課題/領域番号 |
23K17446
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
丁野 純男 北海道科学大学, 薬学部, 教授 (90347790)
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研究分担者 |
戸上 紘平 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (20582357)
板垣 史郎 札幌医科大学, その他部局等, 准教授 (00360925)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
24,570千円 (直接経費: 18,900千円、間接経費: 5,670千円)
2025年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2023年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | アニサキス / 駆虫 / DDS |
研究開始時の研究の概要 |
アニサキスは、クジラを終宿主とし、鮭・秋刀魚・鱈などの魚を中間宿主とする寄生虫である。昨今、魚の生食に起因するアニサキス感染が話題となっているが、アニサキスを駆虫する治療薬等は開発されていない。本研究は、この状況を打破すべく、研究代表者らが得手とするドラッグデリバリーシステム (DDS) の斬新な学理を基に着想された、JSPS挑戦的研究(萌芽)(19K22778)で芽生えた潜在性を更に引き出す研究であり、アニサキス駆虫研究にブレイクスルーをもたらす可能性を秘めた開拓期の研究である。
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研究実績の概要 |
我々は、過去の挑戦的研究(萌芽)にて、アニサキスにある種の酵素剤を曝露すると、薬物防御機構の実体であるクチクラ膜が緩んで薬物が虫体内に送達されるという新たな知を芽生えさせた。この新技術を用い、アニサキス虫体内に入れば駆虫効果を発揮する成分をスクリーニングした。即ち、魚から採取したアニサキスに酵素剤を曝露して虫体内に駆虫候補生分を送達し、そのときの虫体死滅速度を指標として駆虫効果を評価した。その結果、潜在的にアニサキス駆虫能を有する成分として、カルバクロール、チモール、クレオソート、ブロメラインやゲラニオールなどの単一成分、また、オレガノ抽出物などの複数成分混合物を発見した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
補助事業期間中の研究実施計画の通りに研究が進展したため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果を活かし、動物モデルや人に投与できるDDSを作製し、臨床応用を目指す。
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