研究課題/領域番号 |
23K17465
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
梶野 瑞王 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (00447939)
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研究分担者 |
岩田 歩 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 研究官 (30827340)
猪俣 敏 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主席研究員 (80270586)
藍川 昌秀 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (90446815)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2029-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2028年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2027年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2026年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2024年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 数値モデル開発 / 実験装置開発 / 野外観測 / 室内実験 / 氷晶核活性 / 雲内化学反応 / エアロゾル雲相互作用 / 可搬型雲チャンバー / 混合相雲微物理 / 混合相雲化学 / 大気化学 |
研究開始時の研究の概要 |
エアロゾルと雲の相互作用過程の中でも「氷晶核活性」と「雲内化学反応」はとりわけ未解明な点が多い。これらは上空の現象であるが、そのプロセス研究は「雲生成チャンバー」や「光化学チャンバー」など地上のラボで実施される。この空間的解離を埋めるために、本研究では、エアロゾルが雲に供給される入り口となる雲底の代表的高度に山頂をもつ孤立峰に設置するための小型の雲・エアロゾルの物理・化学実験装置「可搬型雲チャンバー」を設計・開発し、実際の雲粒を活用して上空で変質実験を実施することにより、「雲粒はいつどのようにして凍るのか」「雲水・雲氷粒子の化学的役割とは」という雲科学の未解明問題の解決を目指す。
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研究実績の概要 |
可搬型雲チャンバーのテフロン線による液滴のトラップ部分および捕集サンプルのオートチェンジャー部分を開発した。筑波山頂において氷晶核活性の測定のための顕微鏡試料の捕集装置を開発し、観測を開始した。また雲内化学反応の測定のために霧水サンプラーによる雲水の捕集と化学成分分析の観測を実施した。そのほか、数値モデルは氷晶核活性に関しては、ブラックカーボンと鉱物ダストによる氷晶核活性化を実装し、鉱物ダストによる氷晶核活性が雲・降水機構に及ぼす影響について数値解析を行った。また、雲内化学反応については、その酸化反応に関する触媒として重要視される鉄イオンや銅イオンに関するシミュレーション技術を確立した。実験・観測については、エアロゾル帯電測定技術や顕微鏡分析技術の開発、反応性窒素・有機窒素化合物の観測技術、西日本観測地点である北九州市での観測研究、についてそれぞれ成果発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
装置の大まかな設計は終了し開発に着手した。また数値モデル開発、観測地点であるつくば市、北九州市における実験・観測的研究も順調に進行している。論文成果も数報あがった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、装置開発、数値モデル開発、実験・観測的研究を継続する。
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