研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、従前の憲法学における平等原則を中心とする憲法解釈の理解を出発点として、ルッキズム(外見差別)がいかなる憲法上の問題を引き起こすのか探る。同時に、これまでの憲法解釈論で拾いきれない問題があるとすれば、どのような点となるのか確認する。そして、人々の自由とのバランスをはかりつつ、ルッキズムに起因する「不合理な差別」が生じた場合の司法的救済の手法を探求する。また、統治機構論との関連では、たとえば選挙におけるルッキズムの影響などをふまえたその制度的統制の可能性についても考えたい。そうした検討を経て、憲法学的観点からのルッキズムへの向き合い方について、人々に提示していきたい。