研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究の目的は、コロナ禍で落ち込んだ経済が回復する過程で、「選挙のタイミング」が経済の回復力にいかなる影響を及ぼしたかを国際比較を通じて分析することである。新型コロナ感染症のパンデミックは、世界経済に史上最大級の停滞をもたらした。しかし、大きく落ち込んだ経済が回復する過程では、その回復スピードに国ごとで大きな差がみられた。このような経済回復スピードの差は、さまざまな要因が複合的に作用して生まれたといえる。しかし、本研究では、「選挙のタイミング」が、本格的な経済活動の再開や痛みを伴う構造改革を遅らせたことで、経済の回復を大きく遅らせた可能性を理論的・実証的に探求する。