研究課題
挑戦的研究(萌芽)
現代のリスク社会において,市民のリスク認知の構造を明らかにし,それに応じた対策を行うことはリスク管理の側面から極めて重要である。しかし人のリスクの認知の高次元で複雑な構造の全体像は十分には明らかになっていない。そこで本研究は,人のリスク事象に対する認知についての社会調査のデータを用い,人のリスク認知の変化を追うことでその構造の現状を計るとともに,それらのデータについて位相的な解析が可能な数学的手法の検討を行うことで,リスク認知に関わる要素のあり方の特徴を捉え,高次元で複雑なデータの本質的なかたちを可視化し,新たに得られる観点からリスク認知構造の解釈を可能にすることを目指す。