研究開始時の研究の概要 |
従来, 質的研究の多くは対象者へ直接対面するインタビューにより行われてきた. 一方Zoom等のWeb会議システムは, 信頼関係の構築や非言語的メッセージのやりとりに関して対面型に及ばないため, オンライン型と対面型の結果をそのまま比較できない. 解決の鍵は, 対象者が語りやすい半構造化面接のもと, 研究に必要な規格化された回答を導く調査者の面接技術にあると考えられる. そこで, オンライン型調査と対面型調査の結果に違いをもたらす面接技術を抽出・修正し, 双方を同等に扱える半構造化面接の手法を明らかにする. オンライン型が対面型のオルタナティブとして真に成立すれば, 質的研究は調査手段の拡張を得て大きく発展する.
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