• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

音声ガイド操作環境下のプログラムコード編集に適する声音の種類と評価方法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K17582
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関筑波技術大学

研究代表者

大西 淳児  筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30396238)

研究分担者 松尾 政輝  筑波技術大学, 保健科学部, 助教 (00912271)
坂尻 正次  筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (70412963)
三浦 貴大  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80637075)
森山 剛  東京工芸大学, 工学部, 教授 (80449032)
研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード音声評価認知 / 音声分析 / 声色モデル / 視覚障害 / 情報表現
研究開始時の研究の概要

本研究では、音声ガイド環境で、プログラムコードのような形式的記述言語で構成された情報を効率よく理解するための要素の解明するため、以下の2点の研究を行う。
1.音声ガイド利用者の声音の種類の選定と対象情報・利用形態の関係の調査・分析
2.利用者ごとの声音の種類選定のための評価方法とモデルの構築
1)については、コンピュータ操作時に利用している声音の種類とその利用場面や対象情報に着目し、プログラムコードをどのように解析・理解しているのか明らかにする。2)については、前項で解明した声音を選定するための評価基準の分析、さらに、利用者ごとの特徴を捉えるための定量的評価方法を解明する。

研究実績の概要

一般に、情報表現のデザインに着目すると、視覚的情報においては、たとえば、フォントなどの見た目の工夫によって、対象とする文字情報を的確に把握・理解できるように工夫をすることが多い。プログラム言語のように形式的記述言語のような情報の場合、言語理解特有の影響がなく、パターン化された情報の組み合わせてで表現されているケースでは、幅が均一でパターン識別を容易にできるフォントが使われる。視覚障害者が利用する音声ガイドにおいても、視覚情報でのこのような特徴と同様な事情が存在するという仮説に基づき、本課題研究は、視覚障害者がコンピュータを操作する際に活用している音声ガイダンスで使われる声音の種類に着目し、把握対象とする情報の種類とフィードバックで使用する音声ガイドの声色の関係を明らかにし、形式的記述言語で表現された情報に適する音声表現モデル解明するものである。今年度は、さまざまな声色とそれを利用してフィードバックする情報の種類、さらに、声色が情報理解に与える影響などについて、視覚障害当事者にインタビュー調査を実施した。その結果、声色の使い分けをしているが、ユーザによっては、声色が人間の自然音声に近い状態になると、読み上げる情報よりも音声に興味が移行するといった得意なケースなども存在することが分かった。また、入力として与える複数種類の声色を使った読み上げ情報に対して、情報を理解の度合いを測る評価モデルが確立されていないため、さまざまなモデルををプロトタイプとして構築しながら、本研究課題にもっとも適した評価モデルの構築を進めた。現在のところ、評価モデルの確立には未だ至っておらず、更に、検討が必要な状況が続いている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

音声による情報理解に関する評価モデルの確立に遅れが生じていて、全体的な計画が当初より遅れている。特に、音声の使い分けに関する個人差があることと、声色の違いによる情報把握と理解の評価モデルの構築に時間を要している状況である。今後は、プロトタイプ開発手法によって、課題解決に直結する評価モデルの構築を推進していく予定である.

今後の研究の推進方策

さまざまな声色によって与えられた情報をどのように理解しているか、様々な観点から生体計測および心理学実験を行うことによって、声色の違いが人間に与える影響について詳細に分析をする予定である。また、言語による違いや日本語特有の知見などのも想定されるため、日本語を母国語としない視覚障害者の協力を得て、母国語の違いによる影響の解明も目指す予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Investigating Accessibility Issues in Scheduling Coordination for Visually impaired Computer Users2023

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Miura, Hiroki Watanabe, Masaki Matsuo, Masatsugu Sakajiri, Junji Onishi
    • 雑誌名

      THE JOURNAL ON TECHNOLOGY AND PERSONS WITH DISABILITIES

      巻: 11 ページ: 179-191

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 視覚障害者の外食時における音声インターフェイスの提案2023

    • 著者名/発表者名
      猪狩凱 , 松尾政輝 , 三浦貴大 , 大西淳児
    • 雑誌名

      HCGシンポジウム2023

      巻: HCG2023

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 自治体のIT環境で利用可能なWeb学習プログラムと学力評価システムの試作2023

    • 著者名/発表者名
      村山慎二郎,福田宜男,原田浩司,坂尻正次,大西淳児
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: 123 ET-348 ページ: 16-23

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 視覚障害がある社会人における学び直しに対する意識:就労環境とリカレント教育・生涯学習講座に関するアンケート調査2023

    • 著者名/発表者名
      三浦貴大, 大塚勇哉, 出澤由利, 松尾政輝, 大西淳児, 坂尻正次
    • 雑誌名

      筑波技術大学テクノレポート

      巻: 31 ページ: 47-56

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 空間力覚誘導提示システムの提案2023

    • 著者名/発表者名
      坂井忠裕, 大西淳児, 坂尻正次, 三浦貴大
    • 雑誌名

      電子情報通信学会大会講演論文集(CD-ROM)

      巻: -

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 視覚障がい者のための空間力覚誘導提示システムの提案と開発2023

    • 著者名/発表者名
      坂井忠裕, 大西淳児, 坂尻正次, 三浦貴大
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: 123 ページ: 18-23

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 算数を苦手とする児童への加減算の計測と指導法改善 認知特性と誤答分析を活かした自動化への取組2023

    • 著者名/発表者名
      福田宜男, 村山慎二郎, 原田浩司, 坂尻正次, 大西淳児
    • 雑誌名

      日本LD学会大会(Web)

      巻: 32nd

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 読み書き困難児に対する触力覚誘導提示装置による漢字指導の効果(第三報)~筆順誘導時のマルチモーダル提示の効果~2023

    • 著者名/発表者名
      原田浩司, 坂井忠裕, 齋藤恵美子, 坂尻正次, 大西淳児
    • 雑誌名

      日本LD学会大会(Web)

      巻: 32nd

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 重複障害(知的,自閉,弱視)のQOL向上を目指すITを活用した指導法の研究 在留邦人を親に持つ重複障害者の指導法の研究2023

    • 著者名/発表者名
      村山慎二郎,原田浩司,坂尻正次,大西淳児
    • 雑誌名

      日本LD学会大会(Web)

      巻: 32nd

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-07-04   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi