研究課題
挑戦的研究(萌芽)
近年広く活用されている記述・論述式テストには,評価者バイアスの影響によって評価の信頼性が低下してしまう問題がある.この問題の解決法のひとつとして研究代表者は,評価者のバイアスの影響を取り除いて受験者の能力スコアを標準化できる数理技術の研究に長年取り組んできた.しかし,現時点ではこの技術を用いても複数の異なるテスト(異なる受験者集団や評価者集団で構成された複数のテスト)の結果は標準化できず,公正な評価を実現できない.そこで本研究では,研究代表者が研究してきた数理技術に加えて,近年発展が目覚ましい深層学習を用いた自動採点技術を活用することで,複数の異なるテストの結果を標準化する技術を開発する.