研究課題/領域番号 |
23K17588
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
秦 康範 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (70360849)
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研究分担者 |
谷村 千絵 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40380133)
酒井 厚 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (70345693)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 防災教育 / フェーズフリー / 学校 / 教科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「日常時」と「非常時」を区別しない防災に関わる新しい考え方である「フェーズフリー」に着目し、この概念を学校教育に導入することにより、教科教育の中に防災の視点を取り入れることで、無理なく教科の目標を達成させるとともに、普段の授業の中で自然に防災についての知識や経験を習得すること、災害時における主体的・自律的な判断力を形成することが可能であると考えるに至った。本研究の目的は、フェーズフリーの考え方を学校教育に導入し、フェーズフリーな教育を学校現場と協働で探索し、実践するとともに、フェーズフリーな教育の体系を構築することである。
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研究実績の概要 |
本研究では、「日常時」と「非常時」を区別しない防災に関わる新しい考え方である「フェーズフリー」に着目し、この概念を学校教育に導入することにより、教科教育の中に防災の視点を取り入れることで、無理なく教科の目標を達成させるとともに、普段の授業の中で自然に防災についての知識や経験を習得すること、災害時における主体的・自律的な判断力を形成することが可能であると考えるに至った。本研究の目的は、フェーズフリーの考え方を学校教育に導入し、フェーズフリーな教育を学校現場と協働で探索し、実践するとともに、フェーズフリーな教育の体系を構築することである。この目的を達成するために、今年度は主に下記の2項目を実施した。 1.学習指導要領における教科・学年・単元内容の整理 小学校を対象に、学習指導要領における教科・学年・単元内容について、災害や防災に関連した内容を抽出し、フェーズフリーの視点から整理を行った。 2.尺度の選定 2023年度は、本調査で実施する尺度の選定作業を行った。それに関連して、調査対象となる児童・思春期の子どもを対象とした複数の研究を実施し、就学期の認知的能力やコンピテンスに関わる要因を検討する一連の報告を行った。さらに、小中学生を対象に実施した協働学習による心理社会的効果について検討し、その発表内容が子ども学会で評価され発表賞を受賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度に実施する計画であった、「1.学習指導要領における教科・学年・単元内容の整理」と「2.尺度の選定」について、計画通り実施することができた。また、フェーズフリーな教育の先進自治体である鳴門市教育委員会主催のワークショップに参加する等、学校現場と協働で探索する体制の整備を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の成果を踏まえて、学習指導要領を対象に、既存の防災教育の視点、加えてフェーズフリー教育の視点から教えるべき内容の偏りや漏れ等について把握する。現場教員のフェーズフリーな教育に関する実践事例について情報収集し、定性的な教育効果について整理する。2023年度に設計した質問紙を用いて、フェーズフリーな教育が行われている教員ならびに児童を対象に質問紙調査を実施し、フェーズフリーな教育の教育効果を測定を試みる。
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