| 研究課題/領域番号 |
23K17593
|
| 研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
|
| 研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
井上 雅彦 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252819)
|
| 研究分担者 |
岡西 徹 鳥取大学, 医学部, 准教授 (00510273)
二俣 泉 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (70349984)
松田 壮一郎 筑波大学, 人間系, 助教 (90762675)
山中 智央 島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 講師 (60983228)
小山 穂菜美 (山口 穂菜美) 島根大学, 学術研究院教育学系, 助教 (90754820)
|
| 研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
|
| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
| 配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2025年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
| キーワード | 場面緘黙 / 遠隔支援 / エクスポージャー / 音楽療法 / ペアレントトレーニング / 発達障害 / 遠隔技術 / 場面緘黙症 / オンライン |
| 研究開始時の研究の概要 |
オンラインによる、親子音楽療法と親に対するPTを組み合わせた早期家庭介入プログラムとマニュアルを開発する。効果指標として、親に対して日本版育児ストレスインデックスPSI(奈良間ら1999)、日本版ベック抑うつ質問票BDIⅡ(小嶋ら2003)、肯定的・否定的養育行動尺度PNPS(辻井ら2018)、SMに対する知識テスト(オリジナル作成)、子どもに対しては、日本版場面緘黙質問票SMQ(園山,2018)、子どもの行動チェックリストCBCL(船曳ら2017)、日本語版アイバーグ子どもの行動評価尺度ECBI(加茂ら2016)などにより事前、事後、3か月後のデータを評価する。
|
| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、場面緘黙症(SM)のある児とその親に対して、オンラインによる遠隔支援技術を用いて、親に対するペアレントトレーニング(PT)と段階的エクスポージャーを円滑かつ自然に実施するための親子音楽療法を組み合わせた包括的な介入プログラムを開発しその効果を検討することである。報告時点での研究実績は以下の通りである。 研究1:SMのある子どもの親の課題と支援ニーズ調査 SMに関する親の課題と支援ニーズについて、SMのある子どもの親(29~63歳)70人から得られた自由回答形式の質問に対する回答を質的に分析した。結果、SMのある子どもの親が直面する問題は(A)初期対応の遅れに対する後悔、(B)SMの子どもの不登校、(C)教師からの不十分なサポート、(D)思いやりがなく共感のない他者からのかかわり、(E)いじめや社会的孤立につながるコミュニケーションの障壁次の5つのグループの5つに分類できることが示された。支援ニーズとしては、(a) 相談や情報入手の場、(b) SMを理解する支援者の増加、(c) SMに関する知識を深める機会、(d) SM改善のための具体的な方法、の4つのグループに分類された。このような支援ニーズを踏まえた包括的な支援体制を確立する必要があることが示唆された。 研究2:SMのある子どもと親のオンラインによる支援プログラム開発 SMのある児に対してオンラインを用いた音楽やクイズなどのプレイを取り入れた介入とその親に対して行動的ペアレント・トレーニングを実施した。結果、介入中の発語の頻度、表情、体の動きに改善が見られ、最終的に来談し非言語的なコミュニケーションをとることが可能となった。また行動的ペアレント・トレーニングはSMに対する理解、子どもとの接し方を改善し、育児ストレスを軽減した。SMのある児と親に対する効果的な遠隔支援プログラムの可能性が示唆された。
|
| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究の全体計画に対して、ベースとなる支援プログラムの開発を行ってきた。これらの研究は英文学術論文として採択され、公開されている。
|
| 今後の研究の推進方策 |
研究1による親のニーズ調査、および研究2のSMのある児と親の遠隔介入を発展させ、洗練していくとと同時に、その効果を複数事例により検証していく。 ペアレントトレーニングについてはプログラム内容を洗練しより短期実施を可能なものに改変する。子どもへの介入に関しては全体的に音楽療法を取り入れ、段階的エクスポージャーを自然に練習できるようにスモールステップを組み込んだものを開発する。 なお研究を進めるにあたって、複数事例への介入と社会実装の可能性を検討するため、音楽療法士を対象としたSMのたる児のための遠隔音楽療法の支援者養成のプログラムを開発実施し、一定水準をクリアした支援者の中から協力者を募る。これらの条件を整えたうえでパッケージ支援プログラムを実施しその効果を検証する。
|