研究課題/領域番号 |
23K17598
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
實藤 和佳子 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (60551752)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 向社会性 / 社会的認知 / 発達 |
研究開始時の研究の概要 |
向社会性は対人関係を円滑に形成・維持する上で重要な機能を果たす。向社会性は幼児期に質的な変化が見られ、例えば、援助する他者を2歳までは選択しないものの、3歳以降には戦略的に選択する。この発達的変化の背景の一つとして共感や他者視点取得等の社会的認知発達が仮定されているが、どの社会的認知能力が向社会性の発達に影響を及ぼすかはまだ実証されていない。そこで、本研究では、乳幼児を対象に、向社会性と社会的認知能力に関する行動課題を複数実施し、向社会性の発達的変化を支える社会的認知能力を明らかにする。
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研究実績の概要 |
近年、向社会性への感受性に関する発達的起源が明らかにされつつある一方で、向社会性の発達的変化、特に発達を支える要因については十分に検討がすすんでいない。他者への向社会的行動に質的な変化が生じていくのは、他者視点の獲得や自他の関係性の認識の深まり等といった社会的認知の発達による可能性が指摘されるが、実証的に研究されていない。そこで本研究では、向社会性の発達が質的に変化する乳幼児期を対象として、向社会性の発達的変化ならびにその発達を支える関連因(社会的認知能力など)を明らかにすることを目的とする。 この領域の研究は近年めざましく進展していることから、今年度は乳幼児が示す向社会性に関する最新知見に関する文献レビューを幅広くおこない、現時点での未解決の問題について十分に検討・確認をおこなった。 そのうえで、まずは、他者への向社会的行動に関する評価について、乳幼児はどのような側面からおこなっており、その評価(基準・評価内容)はどう変化していくのかに関する問題に焦点を当てることとした。幅広い発達的変化を捉えるために、乳児期から幼児期まで使用可能な課題(刺激のアウトライン等)を決定し、刺激の作成をすすめた。適宜、乳幼児の反応をテストしながら刺激の調整が終わり、本調査を実施するための準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本調査に向けた準備を順調に進められているため。
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今後の研究の推進方策 |
調査の目的や実施準備は順調に進んでいるため、今後は研究参加者を集めてデータ収集をおこない、適宜分析して成果を公表する予定である。
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