研究課題
挑戦的研究(萌芽)
向社会性は対人関係を円滑に形成・維持する上で重要な機能を果たす。向社会性は幼児期に質的な変化が見られ、例えば、援助する他者を2歳までは選択しないものの、3歳以降には戦略的に選択する。この発達的変化の背景の一つとして共感や他者視点取得等の社会的認知発達が仮定されているが、どの社会的認知能力が向社会性の発達に影響を及ぼすかはまだ実証されていない。そこで、本研究では、乳幼児を対象に、向社会性と社会的認知能力に関する行動課題を複数実施し、向社会性の発達的変化を支える社会的認知能力を明らかにする。