研究課題/領域番号 |
23K17611
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
両角 亜希子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (50376589)
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研究分担者 |
濱中 淳子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00361600)
藤村 正司 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (40181391)
齋藤 芳子 名古屋大学, 高等教育研究センター, 助教 (90344077)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大学院教育 / 科学技術イノベーション政策 / 質問紙調査 / 総合知 / 修士課程、博士課程 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では日本の大学院教育について、大学院生と教員に対するインタビュー調査と質問紙調査から明らかにする。近年、大学の教育研究活動により、複雑かつ広範囲の社会的問題の解決への寄与を目指す、社会変革型の科学技術イノベーション政策が推進されている。他方で、既往研究における大学院教育への着目に背景には卓越した研究の推進にあり、大学院の学位取得者が少なさ、経済的支援の不足、狭いキャリアパスなどの課題に焦点が当てられ、研究大学の博士課程やポスドクが主な対象で、それ以外は検討の対象外とされることが多く、現実の変化を必ずしも十分に捉えていない。本研究は幅広い観点から、大学院教育の現在と将来展望を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究では大学教員と大学院生に対する実態調査を通じて、変化する大学院教育の実態・ 課題・可能性を明らかにし、これからの大学院教育を議論するための基礎的な検討を行うことである。 大規模な質問紙調査は2024年度に実施予定であるため、初年度については、大学院教育に関する政策のレビュー、既存研究のレビューを中心に行った。また学校基本調査等から大学院教育に関して、時系列の動向、修士・博士課程に分けた分野別の動向など、基礎的な情報の整理を行った。日本の大学院教育に関する研究は、大きく3つのタイプにわけられることが分かった。第一は、卓越した研究の推進という観点からの研究で、大学院の学位取得者が少なさ、経済的支援の不足、狭いキャリアパスなどが指摘されているが、研究大学の博士課程やポスドクが主な対象で、それ以外は対象外とされることが多い。第二は、特定の政策プログラムの効果検証や分野に特化した議論もあるが、どこまで一般化ができるかは不明である。第三は、大学院政策の中心的課題の拡充した大学院教育の行方を検証する目的の研究で、個人指導からコースワークなど組織化が主な論点で、主に修士課程が対象である。こうした一連の検討を通じて、本研究で解明したい問いや仮説についての検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
仮説生成のためのインタビュー調査の実施については遅れ気味である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度に大学院生と大学教員をセットにした質問紙調査を行い、変化している大学院教育の実態をとらえる。2025年度はそれまでに行った研究の取りまとめを実施する。
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