研究課題/領域番号 |
23K17620
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
隅田 学 愛媛大学, 教育学部, 教授 (50315347)
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研究分担者 |
大島 まり 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (40242127)
河原 太郎 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 国際調査専門職 (30782635)
千葉 和義 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (70222130)
林 敏浩 香川大学, 情報化推進統合拠点, 教授 (90264142)
LASSILA ERKKI・TAPIO 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (70945360)
福本 晃造 琉球大学, 教育学部, 准教授 (80549816)
中山 迅 宮崎国際大学, 教育学部, 教授 (90237470)
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (60322856)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 異才 / ノンフォーマルな科学教育 / 教育資本 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では、「特定分野に才能を持つ子供」への教育は、学校外のノンフォーマルな文脈において、科学教育分野を中心に先行的に進みつつある。本研究は、東京、兵庫、愛媛、香川、沖縄をサイトとし、JSTグローバルサイエンスキャンパス、ジュニアドクター育成塾、APCGユースサミット、愛媛大学Kids Academiaに参加する子ども達及びその関連リソースを対象に、アクターネットワーク理論を援用して調査、分析を行い、①日本型「異才」を具象化すると共に、②「アクター」環境要因を抽出し、③教育資本のindexを独自に作成し、そのインパクトをモデル化し、④幼年期から青年期におけるその発達的ダイナミズムを探る。
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研究実績の概要 |
我が国では、「特定分野に才能を持つ子供」への教育は、学校外のノンフォーマルな文脈において、科学教育分野を中心に先行的に進みつつある。本研究は、東京、兵庫、愛媛、香川、沖縄をサイトとし、JSTSTELLAプログラム、グローバルサイエンスキャンパス、ジュニアドクター育塾、APCG(Asia-Pacific Conference on Giftedness)ユースサミット、愛媛大学Kids Academiaに参加する子ども達及その関連リソースを対象に、アクターネットワーク理論を援用して調査、分析を行い、①「日本型異才」を具象化すると共に、②「アクター」環境要因を抽出し、③教育資本のindexを独自に作成し、そのインパクトをモデル化し、④幼年期から青年期におけるその発達的ダイナミズムを探ることを目的としている。 本年度は、東京、兵庫、愛媛、香川、沖縄において、JSTSTELLAプログラム、グローバルサイエンスキャンパス、ジュニアドクター育成塾事務局、APCGプレユースサミット、Kids Academiaを順調に実施し、広域から多くの子ども達を選抜し、そうした子どもたちを対象とした教材や教育アプローチを開発、試行し、予備的データの収集、分析を行うことができた。成果の一部を先行的に、The 2023 World Conference of World Council for Gifted and Talented Children等、国内外の関連学会等で発表した。さらに12月にInternational Symposium on Teacher Training and Professional Development for the Education of the Gifted and Talented in the Asia-Pacific Regionを開催し、香港、台湾、韓国、シンガポール、オーストラリアの関連研究者と意見交換を才能教育を取り巻く海外の環境要因の状況について知見を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東京、兵庫、愛媛、香川、沖縄において、JSTSTELLAプログラム、グローバルサイエンスキャンパス、ジュニアドクター育成塾事務局、APCGプレユースサミット、Kids Academiaを順調に実施し、多くの子ども達を選抜し、そうした子どもたちを対象とした教材や教育アプローチを開発、試行し、予備的データの収集、分析を行うことができた。一部、国内外の学会等で公表することもできた。これらは、本研究の目的の一つ目である、①「日本型異才」を具象化するための貴重な基礎資料となる。関連して、本研究の目的の二つ目である、②「アクター」環境要因の抽出を進めており、令和6年度に、目標②の完成と③への移行へスムーズに着手できる。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に引き続き、東京、兵庫、愛媛、香川、沖縄において、JSTSTELLAプログラム、グローバルサイエンスキャンパス、ジュニアドクター育成塾事務局、APCGユースサミット、Kids Academiaを実施し、多くの子ども達を選抜し、そうした子どもたちを対象とした教材や教育アプローチを開発、実践し、データの収集、分析を行う。なおAPCGユースサミットについては、令和6年度は国際サミットを予定しており、「日本型異才」を具象化する貴重な補足資料となる。それらのデータを含めて、「アクター」環境要因に関する仮説を設定し、教育資本のindexの予備的作成までを本年度の推進目標とする。
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