研究課題/領域番号 |
23K17624
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
瀬田 広明 東海大学, 海洋学部, 教授 (20311037)
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研究分担者 |
北村 健一 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00825440)
今井 康之 東海大学, 海洋学部, 特任准教授 (90506510)
高嶋 恭子 東海大学, 海洋学部, 准教授 (70580471)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 海事教育 / リモート / 操船シミュレータ / リモートオペレータ |
研究開始時の研究の概要 |
MASS(自律航行船)の検証実験が徐々に進められているが,MASS陸上から遠隔で支援する運航管理者に関する基準がなく,潜在的な問題点として国際的に浮上しつつある。国際的な枠組みとしてのコード策定に必要不可欠となるMASSリモートオペレータの資質問題に焦点をあてた研究に取り組む。本研究では,リモートオペレータの技量はどの程度必要かを見極めることを目的とすると共に,オペレータに対する有効な教育訓練手法の提案を行う。
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研究実績の概要 |
本研究はMASS(自律運航船)リモートオペレーターの資質問題に焦点をあてたものであり、リモートオペレーターの技量はどの程度必要かを見極めることを目的とすると共に,オペレーターに対する有効な教育訓練 手法の提案を行うことを目的としている。 2023年度は、既設の操船シミュレーターに設置されている機器類を遠隔で制御できるようにオペレーションスペースを設置し、模擬船橋内に設置されている航海計器類および各種機器類の配線をそれぞれ分配し、遠隔でのオペレートができるシステムを構築した。 海事に関する法律は年々、新し法律が登場し既存の規制が進化し、入り組んだ法的地形に更に複雑な層が追加される。多数の国家、地域、国内の規制を受けている中で、包括的に理解する必要がある。そこでMASSのオペレーター教育を実施するに当たり、これまでの歴史や法的根拠に関する問題点の整理を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
操船シミュレータでのシステム構築に手間取り、本実験が実施できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の成果を踏まえて、2024年度は以下の3項目について引き続き実施する。 (1) 操船シミュレータを遠隔使用することで、MASSリモートオペレータを再現し,オペレータに視線計測装置および皮膚コンダクタンス測定器を用いて操船実験を実施する。実験にはこれまでの教育訓練シナリオを流用し、リモートオペレータ被験者には、本学航海学専攻の学生および海技士免許を保有する教職員を当てる。 (2) MASSリモートオペレータの技量推定には,航行結果に申請者がこれまでに開発してきた航行安全性評価モデルを適用し,各操船局面での危険度を算出する。航行危険度、視線情報および緊張度の観点から、リモートオペレータの技術レベルを推定する評価モデルおよび評価基準を構築する。 (3) リモートオペレータに必要な素養を検討し、教育プログラムを試作する。
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