研究課題/領域番号 |
23K17639
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹本 さやか (木村さやか) 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (70372365)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 摂食行動 / 扁桃体 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
私達が健やかな生命活動を営む上で必要不可欠な「食」は、空腹・満腹といった生理状態に加えて、味覚や環境による“快・不快”の情動(感情)によっても変化する。また社会的問題となっている、拒食や過食といった摂食障害は、ストレスに伴う情動変容との関連が深いと考えられいる。本研究では、短期的あるいは慢性的な情動変化により大きく影響を受ける摂食行動の制御において重要な役割を果たすとされる扁桃体に焦点を当て、味覚や環境による短期的な情動、ストレスに伴う慢性的な情動変容が摂食行動を制御する分子・神経機構を解明する。
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研究実績の概要 |
私達が健やかな生命活動を営む上で必要不可欠な「食」は、空腹・満腹といった生理状態加えて、味覚や環境による“快・不快”の情動(感情)によっても変化する。また社会的問題となっている、拒食や過食といった摂食障害は、ストレスに伴う情動変容との関連が深いと考えられいる。本研究では、短期的あるいは慢性的な情動変化により大きく影響を受ける摂食行動の制御において重要な役割を果たすとされる扁桃体に焦点を当て、味覚や環境による短期的な情動、ストレスに伴う慢性的な情動変容が摂食行動を制御する分子・神経機構を解明する。 今年度は、情動が摂食を制御する神経機構を扁桃体の神経活動計測・操作から探るため、摂食中の自由行動中マウス脳内で細胞内カルシウムイメージングに基づき計測を行った。また、神経活動操作による摂食量変化を計測する験系を構築した。一方、慢性的な情動変容に伴う摂食行動変化の分子・神経機構を明らかとするために、慢性ストレスモデルにおける遺伝子発現プロファイルの変化を扁桃体において明らかとするため取得したRNAseqのデータ解析を推進した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は2つの項目について研究を進めており、いずれも順調に進展している。 研究項目①:情動が摂食を制御する神経機構を扁桃体の神経活動計測・操作 すでに摂食行動を計測する方法を確立し、回路操作実験を行っており、計画どおり実験が進んでいる。 研究項目②:慢性的な情動変容に伴う摂食行動変化の分子・神経機構 慢性ストレス下モデルを対象にRNAseqを実施し、データ解析を進め、慢性ストレスモデルにおける遺伝子発現変化の解析を完了し、変化を見出している。
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今後の研究の推進方策 |
上記2項目について、以下の通り研究を推進する計画である。 研究項目①:情動が摂食を制御する神経機構を扁桃体の神経活動計測・操作 確立した摂食行動を測定するための行動解析手法を用い、注目する細胞群の神経活動操作を行った際の行動変化を見出す。他の情動行動についても検討し、両者の相関の有無を明らかとする。 研究項目②:慢性的な情動変容に伴う摂食行動変化の分子・神経機構 摂食低下を含む抑うつ状態を示すマウス慢性ストレスモデルにおいて明らかとなった遺伝子変動について、さらにデータ解析を行い、結果の報告を行う。
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