研究課題
挑戦的研究(萌芽)
日常の社会活動の多くには、系統的な偏り=社会バイアス、が見られる。このような社会バイアスは、ときに人種差別やいじめといった社会問題を引き起こすものであり、また精神疾患のメカニズム理解と治療法開発にも貢献できる可能性がある。しかし、それがどのような脳神経メカニズムによって生じるのかは、ほとんどわかっていない。本研究では、社会バイアスの脳神経メカニズムを解明することを目的とする。とりわけ、この目的達成のため、ベイズ推定に基づく脳神経モデルの観点から、社会バイアスに関連する脳領域やそれらの領域から構成される神経ネットワークの活動、ならびに、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の役割を検証する。