研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、感情夢が過去と現在の記憶の矛盾を減少させることを実証する。ヒトは日常生活でストレスを受けると悪夢を頻繁にみることが知られている。しかし、感情夢の機能が不明であるため、対処法が定まっていない。一部の研究者は、夢の生じやすいレム睡眠に、感情の高ぶりを抑える「治療効果」があると考えているが、その心理的作用機序は不明である。本研究の挑戦的意義は、感情夢と記憶変容の関係性を世界で初めて明らかにし、睡眠に関わる心理学研究飛躍のための端緒を開こうとする点に集中している。