研究課題/領域番号 |
23K17649
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
林 正道 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (50746469)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 共感覚 / 脳機能イメージング / 経頭蓋磁気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
「共感覚」とは、ある感覚への入力(刺激)が、別の(実際には呈示されていない)感覚を惹起する現象である。一方、「共感覚的比喩」とは、ある特定の感覚器に属する感覚を表す言語表現が他の感覚器に属する感覚を表すために転用される比喩表現の一種である。共感覚的比喩表現は、共感覚よりマイルドな対応づけをもつのが特徴であり、共感覚の神経基盤を探る上でも重要な示唆を与えると考えられている。本研究では、まず共感覚的比喩表現の神経基盤を脳機能イメージングの手法を用いて明らかにする。さらに、最新の経頭蓋磁気刺激の手法の一つである機能的皮質間対連合磁気刺激を用い、非共感覚者に共感覚的知覚を誘導することを試みる。
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研究実績の概要 |
本研究では、まず輝度とピッチの共感覚的対応づけに関わる神経基盤を明らかにする。しかしながら、当初予定していた実験パラダイムで予備的実験を検討する中で、当初想定していた実験パラダイムでは、視覚刺激に対して実験参加者が積極的に言語ラベルを付与するといった方略を取った場合、目的とする共感覚的対応付けに固有の脳活動の変化と固有でない脳活動を区別できない可能性があるとの気付きに至った。そのため、新たに統制条件となる実験課題を、先行研究の再調査も行いながら、検討することとした。その結果、言語ラベルを積極的に用いる課題を併用することとし、この問題を回避することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初想定していた実験課題の問題点を発見し、その問題を回避するための統制条件の策定に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
当該年度に発見した問題点については、新たに統制課題を用意することで回避することができるとの結論に至ることができた。今後はこの新たな方針で行動実験を進め、準備が整い次第、脳機能イメージング実験へ移行する。
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