研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、従来の量子相転移研究に対し、「フォノン系の量子相転移」という新たな切り口から取り組む。フォノン系の量子臨界点では「フォノンの量子揺らぎ」が発現しているはずであるという発想のもと、音響ソフトモードに由来する構造量子臨界点(sQCP)近傍での格子ダイナミクス変化を定量的に解析し、さらに光学ソフトモード由来のsQCPでのフォノン物性の異常を明らかにする。これにより、「フォノンの量子揺らぎ」とは具体的にどのような物理パラメータの変化を伴うのか、そのミクロスコピックな解明を行い、この新興研究分野において、様々な物質に適用可能な形へ「構造量子臨界現象」を一般化する。