Rプロセス解明のための稀少RIの革新的な寿命測定法への挑戦

• 研究課題/領域番号: 23K17686
• 研究種目: 挑戦的研究(萌芽)
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
• 研究機関: 埼玉大学
• 研究代表者: 山口 貴之 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (10375595)
• 研究期間 (年度): 2023-06-30 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
• キーワード: RI / 寿命測定 / 蓄積リング / ショットキー検出器

研究開始時の研究の概要

本研究は、Rプロセス核のような稀少放射性核(RI)の寿命測定において、従来の放射線検出器による計測ではなく、親核から娘核への核種変化を直接観測することで寿命を決定する新しい方法を提案する。このために蓄積リングを利用し、周回する稀少RIを非破壊検出できるショットキー検出器を開発する。これができればバックグラウンドなしに効率100%の寿命測定が可能である。新元素などの稀現象探索にも応用が期待される。また、蓄積リングに貯蔵されるRIは、価数を選択できるため、孤立系として核と少数電子系の相互作用を研究することができる。裸もしくは少数電子を纏うRIの寿命変化等、中性原子状態ではできなかった研究が可能になる。