研究課題/領域番号 |
23K17694
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分16:天文学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 芙沙 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (90738569)
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研究分担者 |
中川 毅 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (20332190)
林田 明 同志社大学, 理工学部, 教授 (30164974)
柴田 一成 同志社大学, 理工学部, 教授 (70144178)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | スーパーフレア / 水月湖 / 花粉 / 炭素14 / 775年 / 放射性炭素 / 堆積物 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽で巨大なフレアが発生すると、その影響が地球へ伝わり、人工衛星故障、通信障害、停電などの被害が発生することが知られている。現代社会の発展、とくに宇宙への進出に伴って、太陽ではどこまで巨大なフレアが発生するのか、世界的な関心が高まりつつある。本研究は、福井県若狭湾沿岸にある水月湖の堆積物中の放射性炭素の分析から、過去の太陽における超巨大フレア(スーパーフレア)の探索を行う。本挑戦的研究が成功すれば、将来的には5万年間の太陽スーパーフレアの歴史や統計的法則、さらには、太陽活動の変遷が判明する道が開かれると期待される。
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研究実績の概要 |
太陽で巨大なフレアが発生すると、その影響が地球へ伝わり、人工衛星故障、通信障害、停電などの被害が発生することが知られている。現代社会の発展、とくに宇宙への進出に伴って、太陽ではどこまで巨大なフレアが発生するのか、世界的な関心が高まっている。このような背景のもと、樹木年輪の炭素14分析から過去のスーパーフレア探索が世界中で進められているが、樹木年輪が利用できるのは主にこの完新世に限定され、それを上回る年代の調査が難しい。それに対して、福井県若狭湾沿岸にある三方五湖の一つ水月湖の湖底には、7万年におよぶ年縞堆積物が残されている。本研究は、水月湖堆積物の花粉を用いた炭素14分析から、774~775年の宇宙線イベントを起こしたと考えられるスーパーフレアの証拠再現が可能かどうか検証する。本挑戦的研究が成功すれば、水月湖堆積物を用いた、過去約5万年間のスーパーフレア探索が可能となる。 本年度は、774~775年周辺の水月湖堆積物コアの選定を行った。既存の水月湖の低時間分解能な炭素14データから、774年付近は±34年(2σ)で年代決定されているため、この年代周辺を±8試料ずつ計16試料(つまり約100年分)分析できるよう試料の準備を進めた。まずは、用意した試料の両端の炭素14分析を行うように前処理を実施した。堆積物の花粉の抽出には、立命館大学が堆積物の花粉化石の抽出技術の開発を行った「セルソーター」装置を使用した。堆積物試料の前処理~炭素14分析は、立命館大学による商業サービスの「花粉抽出+炭素14測定」パッケージを利用し、今後順次14C測定を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既に試料の選定を終え、前処理を順次進めている。現在、東京大学博物館の加速器質量分析装置に前処理済みの試料を送付しており、今後早い段階で炭素14の分析結果を得られると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
現在測定を待っている両端試料の炭素14測定結果が得られたら、炭素14年代を確認する。両端試料の年代が問題ないことを確認した後、準備している試料の前処理、炭素14分析を順次進め、774/775年の炭素14スパイクがみられるか確認する。
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