研究課題
挑戦的研究(萌芽)
微小流路内で生化学分析を実現するデバイスはマイクロTASとよばれ,高速・高精度な分析が実現できる.特にナノ流路においては,マクロな分析に比べ反応の圧倒的な高速化と,1分子レベルでの計測が可能となる.一方でナノ流路の作製には高度なナノ加工技術が必須であり,デバイスの量産が難しい.また空間的な制約から,試薬を混ぜるミキシング,反応順を制御するスイッチングなどの機能をナノ流路内で実現することが難しい.そこで本研究では,水和ポリマーブラシ膜をパターニングして,ナノ厚さのゲル薄膜の流路(ナノゲル流路)を作製し,ナノ空間反応場として利用する新しいマイクロTASのプラットフォームを確立することを目指す.