研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、雷雲上空で発生する超高層雷放電(TLEs: Transient Luminous Events)の室内模擬実験を行い、TLEsのメカニズムを解明するとともに、大気組成への影響を明らかにすることを目的とする。TLEsは、大気組成および上層大気のオゾン化学に影響を及ぼす可能性が示唆されており、そのメカニズムを解明することは地球大気化学を理解することにつながり、ひいてはオゾン層の保護や温暖化問題の解決に寄与することになる。このような放電発光現象を実験室内で模擬的に発生させることが出来れば、発生場所と時間を確実に制御できることから、これまでは難しかった高精度な計測を行うことが出来る。