研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、テラヘルツ領域の量子通信に応用可能な学理を構築する「テラヘルツ量子光学」の端緒を開くことを目指す。テラヘルツ領域の電磁波は、位相情報が活用できる最大の周波数を持つために、次世代の高密度情報通信帯として着目されてきたが、周波数帯の物理特性を最大の優位性とする応用が提案されないことが課題となっていた。しかし、本研究では、テラヘルツ帯でも失われない巨視的量子効果を発揮する高温超伝導テラヘルツ光源を用いることで、テラヘルツ帯だけに実現可能な社会課題の解決案として、テラヘルツ電磁波に量子情報を載せたテラヘルツ量子通信技術を提案する。