研究課題/領域番号 |
23K17785
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
小野 悠 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70782986)
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研究分担者 |
岩崎 渉 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50545019)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 都市 / 微生物 / マイクロバイオーム / 土地利用 / マイクロバイオーム解析 / 都市空間解析 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、都市における「目に見えない微生物やウイルスの伝播」の重要性が改めて認識された。土地利用や人流が微生物等の伝搬に与える影響の理解に基づく都市計画が強く求められる。21世紀の微生物学は、環境中に微生物等がどのように分布し、相互作用しているのかの全貌をビッグデータで解明することを可能にしつつある。本研究は、都市工学と微生物学の先端的なアプローチを融合させることで、都市における微生物等の組成を明らかにし、都市構造を含む地理的特徴との関係性を検討する。都市工学における微生物等組成データの有用性を探り、都市工学と微生物学の融合による新たな学問領域を開拓する端緒とする。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、都市における「目に見えない微生物やウイルスの伝播」の重要性が改めて認識され、土地利用や人流が微生物等の伝搬に与える影響の理解に基づく都市計画が求められるようになっている。一方で、21世紀の微生物学は、メタゲノム研究に代表されるように、環境中に微生物等がどのように分布し、相互作用しているのかの全貌をビッグデータで解明することを可能にしつつある。本研究では、都市工学と微生物学の先端的なアプローチを融合させることで、都市における微生物等の組成を明らかにし、都市構造を含む地理的特徴との関係性について検討することを目的とする。都市工学における微生物等組成データの有用性を探るとともに、解析手法に関する基礎的な知見を蓄積することを目指す。 研究初年度にあたる2023年度は、都市における微生物の組成に関する研究をレビューして都市の空間的・地理的要素とマイクロバイオーム組成との関係性について整理し、研究の仮説を構築した。また、都市計画、ランドスケープ、防災、公衆衛生等の分野における都市と緑地に関する研究を広範にレビューし、都市の緑地とマイクロバイオーム組成との関係性を整理してサンプリング手法を検討した。その上で、研究対象として豊橋市を選定し、都市空間データを取得してベース地図を作成してサンプリングポイントを確定し、スワブ法を用いたマイクロバイオームサンプルの取得を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進捗しているが、マイクロバイオームのサンプリング手法を検討するため追加調査を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、同サンプリングポイントでエアフィルターを用いた空気中からの採集を行った上で、マイクロバイオームに含まれる微生物等の種の同定とマイクロバイオーム間の多様性の分析を行う。また、サンプリング手法の比較検討を行う。
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