研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では炭酸カルシウム等無機塩類を木材に固定化することによって耐蟻性を高める技術の実用化を狙う。まず、湖沼等の炭酸カルシウムを木材に固定化させた時の耐蟻性の確認とメカニズムの解明をめざす。日本各地の湖沼等で、カルシウム濃度が高いものを採取し、木材小試験片に含浸させて耐蟻性の検証とメカニズムの解明を行う。次に、有効成分の木材への注入、固定方法を検証する。実大材への注入方法を試行錯誤的に検討するとともに、実大材、実環境での耐蟻性、耐候性を確認する。最後に、処理木材がもたらす鋼材腐食への影響の検証を行う。木材に釘を打ち込み、これを高温高湿環境下に静置することで促進劣化状況を確認する。