研究課題
挑戦的研究(萌芽)
帯電は、絶縁体表面に電荷が移動せずに存在している状態である。帯電現象は極めて身近なものであるが、その帯電機構については電荷担体、周囲雰囲気が帯電に与える影響、材料の違いによる帯電の差など、帯電した際の有機材料表面の分子レベルの構造との関連については全く不明である。本提案では、表面・界面選択的な振動分光法である和周波発生(SFG)分光を用いて、帯電表面の電荷状態、分子配向と帯電との関係、電荷存在時のバンドギャップ評価、表面帯電強度分布の可視化に挑むことで、帯電メカニズムを分子レベルで明らかにすることを目的とする。