研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究ではカーボンナノチューブ(CNT)複合紙を用いた「熱源不要の熱電発電素子」の開拓に挑戦する。応募者は、和紙作り技術に学んだ簡便な作製手法による「CNT複合紙」の開発に成功し、紙を用いた熱電発電研究を進めている。本計画では、このCNT複合紙が持つ熱電変換性能および毛細管現象(による液体の吸い上げ)、それらと液体の気化熱を組み合わせる。端的には自立可能で熱電変換機能を持つCNT複合紙を開発し、自立状態の紙の底部を液体(水等)に浸し、そこから吸い上げられた液体が紙上部で蒸発・気化熱を生じることで、紙上部と底部の温度差を得て、熱電発電に生かすという物である。