研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究代表者らはこれまでに、カイコ、クモ、野蚕、ミノムシなど様々なシルクに共通する構造として、フィブリル階層構造の存在をX線散乱解析により明らかにしてきた。さらに、フィブリル階層構造は直径約5nmのシルクナノフィブリル(SNF)を基本構成構造単位とし、それらが束なることでミクロフィブリルを形成し、さらに高次のフィブリル階層構造を形成していることまでを明らかにしてきた。本研究では、3年間の補助事業期間中に、(1)SNFからの解繊・回収技術の確立、(2)SNFの特性解析、(3)ナノ強化材としてのSNFの性能評価と利用技術の探索、までを進める。