研究課題
挑戦的研究(萌芽)
水系溶媒中で液-液相分離しドロップレットを形成する水性二相分離は、物質の自由な出入りが可能な相分離系である。本研究では、このドロップレット中に自己組織化ペプチドが形成する超分子がサイズ依存的に局在するという研究代表者が見出した現象を活用し、酵素超活性場の創出を目指す。まず、様々な超分子を調製し、ドロップレット内に局在可能な超分子の構造的性質を調べる。続いて外部刺激依存的に超分子へ酵素を吸着させる。連続反応を触媒するカスケード酵素を集積化することで、液-液相分離における超分子の局在と超分子への酵素吸着による局所濃縮効果を用いた超活性の発現が可能かどうか評価を行う。