研究課題
挑戦的研究(萌芽)
受精卵の胚発生は、遺伝子・生化学的因子に加えて、細胞の力学特性(メカニクス)が密接に関係していると考えられている。しかし、発生胚は極めて柔らかく、外部刺激に対して脆いため、発生胚メカニクスのタイムラプス計測は困難であった。最近、申請者は、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて発生胚の弾性を計測することに成功し、2次元(2D)の胚細胞メカニクスが明らかになってきた。一方で、発生胚の3D挙動は不明であり、その粘弾性(レオロジー)計測技術は未開である。本研究では、発生胚レオロジーの3Dナノ計測技術を開発する。そして、原腸陥入近傍の発生胚レオロジーの3D計測に挑戦する。