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液-液相分離体の細胞内固化解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K17978
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分37:生体分子化学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

上杉 志成  京都大学, 化学研究所, 教授 (10402926)

研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードケミカルバイオロジー / 液-液相分離
研究開始時の研究の概要

区画化は生命の本質的な特徴である。細胞はその内容物をオルガネラという膜で区切られた構造体に収めている。しかし、近年、液-液相分離によって形成される新しいタイプのオルガネラが次々と発見されている。このような非膜オルガネラの問題は、時間経過によって徐々に固体に近い状態に固化し、疾病の原因になることである。本研究では、細胞内相分離体の固化を観測するケミカルバイオロジー手法を開拓し、固化に影響する因子を同定する。本研究の成功によって、細胞内相分離体の化学的理解のみならず、細胞遺伝学による固化関連遺伝子やタンパク質の発見、固化を遅延させる薬剤の発見などの近未来が予想される。

研究実績の概要

区画化は生命の本質的な特徴である。細胞はその内容物をオルガネラという膜で区切られた構造体に収めている。しかし、近年、液-液相分離によって形成される新しいタイプのオルガネラが次々と発見されている。このような非膜オルガネラは、特定の生体分子を濃縮または隔離し、生体反応を増強または減衰させる。細胞内相分離体の問題は、時間経過によって徐々に固体に近い状態に固化し、疾病の原因になることである。その固化もしくは「老化」を時空間的に観測する簡便な方法はなかった。本研究では、細胞内相分離体の固化を観測するケミカルバイオロジー手法を開拓し、固化に影響する因子を同定する。2023年度に、本研究で開発した簡便な方法で、17種類の代表的な相分離タンパク質の固化速度を定量的に測定することに成功した。それによって、さまざまな相分離タンパク質の固化速度をランキングすることが可能となった。また、いくつかのタンパク質について、患者から得られた臨床変異体では固化速度が速いことも証明された。本研究の成功によって、細胞内相分離体の化学的理解のみならず、細胞遺伝学による固化関連遺伝子やタンパク質の発見、固化を遅延させる薬剤の発見などの近未来が予想される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画していた研究はほぼ達成できた。現在は詰めの実験を行っており、最初の論文を2024年度中に発表予定である。

今後の研究の推進方策

2024年度は、ランキング上位または下位のタンパク質について、細胞をさまざまな条件で培養し、固化速度がどのような培養条件で下がるまたは上がるのかを調べる。さまざまな環境因子(脂質、糖、ビタミン、浸透圧など)の違いによる固化速度への影響を解析する。これにより、2024年度に最初の論文の発表を目指す。また、ランキング上位のタンパク質について、ガイドRNAライブラリーを利用したスクリーニングを行い、固化速度に影響を与える遺伝子を同定する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] ケミカルバイオロジー上杉研究室

    • URL

      https://www.scl.kyoto-u.ac.jp/~uesugi/ja/index.php

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-07-04   更新日: 2024-12-25  

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