研究課題
挑戦的研究(萌芽)
これまでに、独自の環境メタゲノム解析によって、9塩基からなる単純繰り返し配列とその繰り返し数の多型を発見した。さらに一連の実験によって、本反復配列は、繰り返しの数によって下流に存在する遺伝子の発現量を変化させるという、興味深い生命現象を見いだした。ここで研究代表者は、本反復配列は、従来のように遺伝子発現のオン・オフの切り替えを行う「スイッチ」ではなく、発現量をこまやかにコントロールできる、いわば「ボリューム」に相当するような遺伝子発現調節装置に展開し得ると考えた。この従来とは異なる原理の遺伝子発現調節装置を合成生物学分野に導入することで、革新的な 物質生産プロセスの創製へと道を拓く。