研究課題/領域番号 |
23K18020
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
井上 真紀 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80512590)
|
研究分担者 |
小松 健 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60451837)
|
研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | ハチノスツヅリガ / 病原体 / 感染症 / 相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
感染症の予防法や治療法の開発には、病原体と宿主間の相互作用の理解が必要である。近年、哺乳類を使用しない評価系として注目されているのが、ハチノスツヅリガである。ハチノスツヅリガは、細菌類や菌類の感染モデル生物として世界で広く利用されている。一方で、個体群間でどの程度の遺伝的・生態的変異があるかは不明である。また、感染症研究に用いるための標準化系統もなく、こうした変異がどのように実験結果に影響を及ぼすかも分かっていない。そこで本研究では、ハチノスツヅリガの標準化・変異系統を作出するとともに、ゲノム編集技術を確立することにより、病原体-宿主間相互作用のin vivo評価系の構築を目的とする。
|
研究実績の概要 |
本研究では、ハチノスツヅリガの病原体への免疫応答を表現型としたスクリーニングによって標準化・変異系統を作出するとともに、ゲノム編集技術を確立することにより、病原体-宿主間相互作用のin vivo評価系の構築を目的としている。2023年度は、企業から購入した購入系統に加えて、東京都および茨城県の養蜂場からハチノスツヅリガを採集し、単メス系統をそれぞれ3系統、14系統を作出した。病原体として、昆虫病原性子嚢菌であるBeauveria bassianaを1×10^8 conidia/mの濃度で虫体浸漬法により接種し10日間観察した。その結果、接種10日後の死亡率が10-60%と系統間で大きく差があること、生存時間も有意に異なることが明らかになった。この結果を踏まえて、病原体への感受性が異なる4系統を樹立した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
病原体への感受性が異なることが示され、4系統を樹立できた。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、病原体に対する感受性に加えて、成長や繁殖などの生態特性についても系統間差を調べるとともに、これらの差を生み出す要因についても明らかにしていく。
|