研究課題
挑戦的研究(萌芽)
感染症の予防法や治療法の開発には、病原体と宿主間の相互作用の理解が必要である。近年、哺乳類を使用しない評価系として注目されているのが、ハチノスツヅリガである。ハチノスツヅリガは、細菌類や菌類の感染モデル生物として世界で広く利用されている。一方で、個体群間でどの程度の遺伝的・生態的変異があるかは不明である。また、感染症研究に用いるための標準化系統もなく、こうした変異がどのように実験結果に影響を及ぼすかも分かっていない。そこで本研究では、ハチノスツヅリガの標準化・変異系統を作出するとともに、ゲノム編集技術を確立することにより、病原体-宿主間相互作用のin vivo評価系の構築を目的とする。