研究課題
挑戦的研究(萌芽)
カドミウムは、主に飲料水や食品を介して人体に取り込まれ蓄積すると、腎機能障害など様々な慢性中毒症状を起こすほか、イタイイタイ病の原因物質としても知られる。我が国は、高度な工業化や酸性の土壌環境などを背景として農作物のカドミウム吸収被害が顕在化しやすく、農業生産におけるカドミウム吸収抑制対策が課題となっている。本研究では、植物の根圏に生息する根圏微生物が植物のカドミウム吸収を抑制する機能メカニズムを、植物と微生物の両面から明らかにすることを目的とする。本研究の成果により、様々な作物に適用可能な、根圏微生物叢を利用した新たなカドミウム吸収抑制技術の開発が 期待される。