研究課題
挑戦的研究(萌芽)
農場経営を進める上で家畜生産に損害を与える疾病、特に病原性原虫ネオスポラの感染による流産に注意する必要がある。しかしネオスポラに対するワクチンや治療薬は実用化されていない。ネオスポラの問題点として、ウシなどの中間宿主の脳、筋肉にシストを作り潜伏感染すること(食肉の汚染、水平・垂直感染のリスク)、終宿主イヌ科動物で有性生殖によりオーシストを排出すること(環境の汚染、水平感染のリスク)がある。そこで本研究では、「体内伝搬しない」、「潜伏感染しない」、「有性生殖しない」 3つの特徴を持つ、安全性を高めた次世代の弱毒生ワクチン株を開発する。