• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

匂いによる排便制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K18081
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関鹿児島大学

研究代表者

内藤 清惟  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (30794903)

研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
キーワード匂い / 排便制御
研究開始時の研究の概要

排便は生活と密接に関係しているために、その問題はquality of life (QOL)の著しい低下をもたらし、社会的に大きな問題となっている。しかしながら、中枢神経系がどのように排便を制御しているのかに関する情報は不足しており、中枢神経系を対象とした排便制御法は確立されていない。本研究では、排便に影響する匂いを見つけ出し、その匂いが作用するメカニズムの解明を目的とする。これにより、匂いによる排便の制御法の確立を目指して研究を行う。本研究により、この分野の研究を飛躍的に進展させることを目指し、排便障害の病態の解明、新たな治療法・予防法の開発に貢献する。

研究実績の概要

排便は生活と密接に関係しているために、その問題はquality of life (QOL)の著しい低下をもたらし、社会的に大きな問題となっている。しかしながら、中枢神経系がどのように排便を制御しているのかに関する情報は不足しており、中枢神経系を対象とした排便制御法は確立されていない。本研究では、排便に影響する匂いを見つけ出し、その匂いが作用するメカニズムの解明を目的とする。これにより、匂いによる排便の制御法の確立を目指して研究を行う。本研究により、この分野の研究を飛躍的に進展させることを目指し、排便障害の病態の解明、新たな治療法・予防法の開発に貢献する。
本年度は、匂いと排便制御を関連付ける脳領域をスクリーニングするための実験系の構築を行った。匂いによる排便への影響をスクリーニングするための実験系と、匂いが影響を与えた脳領域をスクリーニングする実験系を確立するために実験を行った。匂いによる排便への影響をスクリーニングするための実験系では、まずラットを実験系に順化させる。順化が成立しているかを1時間で排出される糞便の数を計測することで確認し、順化に必要な日数を決める。順化したラットに様々な匂いをかがせ、1時間で排出される糞便の数を記録する。データを解析し、時間ごとの排便排出量と1時間の総排便排出量を出し、コントロールと比較することで、匂いが排便に影響を与えるかを調べる。匂いが影響を与えた脳領域をスクリーニングする実験系では、匂い刺激を与えた後、一定時間後に灌流固定を行い脳・脊髄を採取する。採取した脳・脊髄について、神経活性化マーカーであるcFosおよび各種神経マーカーに対して免疫染色を行い、特定した匂い刺激によって活性化する脳領域を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

匂いと排便制御を関連付ける脳領域をスクリーニングするための実験系の構築を行った。匂いによる排便への影響をスクリーニングするための実験系と、匂いが影響を与えた脳領域をスクリーニングする実験系を確立するために実験を行い、それぞれ実施することが可能となっている。

今後の研究の推進方策

排便に影響を与える匂いのスクリーニングを引き続き行う。まず、ラットを実験系に順化させる。順化が成立しているかを1時間で排出される糞便の数を計測することで確認し、順化に必要な日数を決める。順化したラットに様々な匂いをかがせ、1時間で排出される糞便の数を記録する。データを解析し、時間ごとの排便排出量と1時間の総排便排出量を出し、コントロールと比較することで、匂いが排便に影響を与えるかを調べる。匂い刺激としては複数種類のアロマオイルを用いる。排便への影響がみられた匂いに関しては、その成分素性を調べる。さらに、構成成分の中から、有効成分の特定を行うために、単独の匂い成分による排便への影響を検討する。
排便に影響を与える匂い物質が特定された場合、その作用メカニズムの検討を行う。匂い刺激を与えた後、一定時間後に灌流固定を行い脳・脊髄を採取する。採取した脳・脊髄について、神経活性化マーカーであるcFosおよび各種神経マーカーに対して免疫染色を行い、特定した匂い刺激によって活性化する脳領域を検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Alterations in descending brain-spinal pathways regulating colorectal motility in a rat model of Parkinson’s disease2024

    • 著者名/発表者名
      Sawamura Tomoya、Yuki Natsufu、Aoki Kanae、Horii Kazuhiro、Horii Yuuki、Naitou Kiyotada、Tsukamoto Shumpei、Shiina Takahiko、Shimizu Yasutake
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology-Gastrointestinal and Liver Physiology

      巻: 326 号: 2 ページ: G195-G204

    • DOI

      10.1152/ajpgi.00181.2023

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Essential roles of the hypothalamic A11 region and the medullary raphe nuclei in regulation of colorectal motility in rats.2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Sawamura, Natsufu Yuki, Kazuhiro Horii, Kiyotada Naitou, Hiroshi Yamaguchi, Akihiro Yamanaka, Takahiko Shiina, Yasutake Shimizu
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology-Gastrointestinal and Liver Physiology

      巻: in press 号: 6 ページ: G466-G475

    • DOI

      10.1152/ajpgi.00019.2023

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Investigation of effects of cholecystokinin in the spinal defecation center2024

    • 著者名/発表者名
      俣野拓友、髙木隆太、植田大海、藤本佳万、白石光也、内藤清惟
    • 学会等名
      第101回日本生理学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 腰仙髄部脊髄における1型メラノコルチン受容体の発現および局在の検討2023

    • 著者名/発表者名
      内藤清惟、児島一州、植田大海、白石光也、奥谷公亮、 小澤真、正谷達謄
    • 学会等名
      第32回日本病態生理学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-07-04   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi