研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、グラム陰性菌への化合物の低透過性の問題の原因の一つとなる排出ポンプによる化合物の排出を抑制するために、ピロール・イミダゾールポリアミド(PIP)とDNAとの相互作用を活用し、本相互作用を「足場」とする独自かつ新規な戦略によって、細胞内での薬剤の滞留性をコントロールする新しい技術を開発する。細胞内への移行と細胞内での局在・滞留を明らかにするため、デザイン分子を蛍光プローブ化することにより、分子の挙動を調査する。さらに、膜透過性自体を向上させる「シデロフォア」による輸送系も組み合わせることで、低膜透過性の克服を実現する新たなキャリア分子創出を目指す。