研究課題/領域番号 |
23K18213
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
香城 諭 金沢大学, 医学系, 助教 (70360542)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 遺伝子再構成 / 自然T細胞 / T細胞受容体遺伝子再構成 / ポジティブセレクション / 胸腺細胞 / NKT細胞クローンマウス |
研究開始時の研究の概要 |
免疫系では、多様性に基づいた獲得免疫系が生体防御に極めて重要な役割を担っている。 獲得免疫系を構成するT細胞は、その分化過程において、T細胞受容体(TCR)の遺伝子再構成を行う。定説では、セレクションシグナルがもたらされるまで、連続的にTCRα鎖遺伝子再構成(遺伝子「再」再構成)が行われるとされている。応募者は、生理的環境下におけるTCRα鎖遺伝子「再」再構成を捉えることによって、セレクションシグナル依存的な遺伝子「再」再構成現象の存在を見出した。本研究では、セレクションシグナル依存的な遺伝子「再」再構成現象について、その分子機構の詳細を明らかにすることを目的に研究を展開する。
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研究実績の概要 |
免疫系は、抗原受容体遺伝子の再構成によって様々な抗原への反応性を構築し、身体を守る高次の生体防御システムである。本研究では、T細胞受容体α鎖の遺伝子「再」再構成現象を捉え、その意味を明確化することを目的に研究を遂行している。 研究代表者は、目的達成のための研究項目として、①遺伝子「再」再構成に関わるトランスクリプトーム・エピゲノム解析、②遺伝子「再」再構成細胞の性状解析、③遺伝子「再」再構成の普遍性確認の3つを設定した。現在、項目①として、遺伝子「再」再構成時に生じるエピゲノム変容として、不要なT細胞受容体α鎖遺伝子領域のヘテロクロマチン化と遺伝子発現抑制を確認し、その後不要な遺伝子領域が「再」再構成によって除去される可能性を見出している。また、機能的T細胞受容体α鎖が2種類存在する場合、いずれか一方の除去が細胞の分化には必要である可能性を確認した。項目②において、遺伝子「再」再構成が生じた細胞ではCD44/CXCR3/CD122/EOMESなどを発現し、刺激に対して迅速にIFNγを産生する自然T細胞へと分化していることを確認した。また、自然T細胞の性状がより強い細胞において、遺伝子「再」再構成頻度が高い可能性も見出している。項目③において、この遺伝子「再」再構成による自然T細胞への分化偏移はNKT細胞クローンマウスのみならずT細胞クローンマウスでも確認され、保有するT細胞受容体の性状に依存せず、T/NKT細胞に共通に存在する普遍的な現象である可能性を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題では、目的達成のための研究項目として、①遺伝子「再」再構成に関わるトランスクリプトーム・エピゲノム解析、②遺伝子「再」再構成細胞の性状解析、③遺伝子「再」再構成の普遍性確認の3つを設定している。いずれの項目においても明確な進捗が認められる一方、当初予期しない事象による研究計画の変更等は生じていないため、本研究課題の進捗状況を上記の区分に評価した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題にて設定した研究項目(①遺伝子「再」再構成に関わるトランスクリプトーム・エピゲノム解析、②遺伝子「再」再構成細胞の性状解析、③遺伝子「再」再構成の普遍性確認)に従い、上記項目内で未だ未解明な解析項目に要点を絞り、本研究課題を推進する。相対的に項目①の進捗度合いが低いと評価されるため、遺伝子「再」再構成細胞のトランスクリプトーム・エピゲノム解析をより重点的に実施し、遺伝子「再」再構成機構の解明に注力する。
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