研究課題
挑戦的研究(萌芽)
我が国の医療環境の改善による高齢化により、実に国民の2人に1人が癌を患う状況になっている。さらに、高額な抗体医薬が広く使われるようになってきていることから、癌治療に対する治療費の高騰がもたらされ、健康保険制度が破綻する危機を招きつつある。健康はかけがえのないものではあるが、そのために無尽蔵に費用をかけることには限度がある。本研究は、この医学・社会学・経済学的な問題を一挙に解決するために、抗体医薬品と同等もしくはそれを凌駕する安価な低分子化合物による抗癌剤を開発することを念頭に置き、「細胞老化誘導による癌治療」の基盤となる概念と化合物の提供を目的とする。