研究課題
挑戦的研究(萌芽)
生体の体液調節は、生命を維持する上で必須であり、体内の水分や電解質が不足すると、脱水を引き起こす。生体は脱水を防ぐために腎臓や腸、視床下部などで水分・電解質量をコントロールしている。近年、生体の体液調節に腸内細菌叢が関与することを示唆する報告がなされている。しかし、腸内細菌が宿主の体液調節に与える影響については不明な点が多く残されている。そこで本研究は、体液調節に影響を与える腸内細菌を同定し、その作用メカニズムを解明することで、脱水症に対する新たな制御法確立のための基盤的知見を得ることを目的とする。