研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ホウ素中性子線捕捉反応(BNCR)では 10B(n, alpha)7Liの反応により10 マイクロメーター程度の短飛程の粒子線を放出する。中性子線の医療応用は、がんに対するBNCT以外、進んでいない。感染症を含む種々の疾患に対してBNCRによる標的破壊型薬剤を開発することで、新規の分子標的破壊型の医療が可能であり、難治性疾患構築や医療への応用が広く可能となる。本研究では、これらの研究基盤構築のため、概念実証研究を行い、次に感染症リスクが大きな問題である血液製剤に対し、ex vivoでの熱外・熱中性子線照射により、感染病原体除去の前処理法の確立に向けた創薬基盤を構築するための研究を行う。