研究課題/領域番号 |
23K18310
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
八木 真太郎 金沢大学, 医学系, 教授 (60447969)
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研究分担者 |
華山 力成 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 教授 (40403191)
山野 友義 金沢大学, 医学系, 准教授 (40724183)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | エクソソーム / 免疫抑制 / 肝移植 / 改変エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
臓器移植後には非自己であるグラフトに対する拒絶反応を制御するための免疫抑制剤が不可欠であるが、免疫抑制剤は"非特異的に"免疫反応を抑制するため感染症や悪性腫瘍発生 のリスクがある。本研究の目的はマウス肝移植モデルを用いて「改変エクソソームを投与することにより、アロ反応性T細胞を特異的に不活化し移植後の拒絶を抑えることが可能か?」という問いを解明する事である。ドナー反応性T細胞を不活化させるために、アロ抗原を標的とした改変エクソソームを作成し、マウス同種肝移植モデル (ドナーC57BL/6→レシピエントBALB/c)のレシピエントに投与し、移植肝に対する免疫抑制効果を評価する。
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研究実績の概要 |
臓器移植後には非自己であるグラフトに対する拒絶反応を制御するための免疫抑制剤が不可欠であるが、免疫抑制剤の生涯にわたる投与は"非特異的に"免疫反応を抑制するため感染症や悪性腫瘍発生のリスクがある。分担研究者の華山教授らは改変エクソソームによる革新的"抗原特異的"な免疫制御法を開発してきた。本研究の目的はマウス肝移植モデルを用いて「改変エクソソー ムを投与することにより、アロ反応性T細胞を特異的に不活化し移植後の拒絶を抑えることが可能か?」という問いを解明する事にある。本研究は2023年度において、アロ抗原であるドナーMHC Class1のKb, DbとClass2 のI-Abと抑制性リガンドであるPD-L1を同時に発現する改変エクソソームを作成し、まずはマウスC57BL/6、BALB/c、C3H/HeJ (3rd party)に対して免疫反応を確認すべくリンパ球混合反応(MLR)を行っているところである。同時にC57BL/6をドナー、BALB/cをレシピエントとして、マウスの同種肝移植モデルを作成中である(京都大学肝胆膵・移植外科から技術的な指導をもいただいている)。またコントロールとして同系統(ドナー、レシピエントともにC57BL/6)の肝移植モデルを作成し、同種移植モデルにおける拒絶の評価(拒絶が発生するまでの日数、組織障害度:Banff score)を検討中であり、改変エクソソーム投与を行う準備を遂行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度途中からの開始であり、動物モデルを作成途中である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はリンパ球混合試験に加えて、in vivoの実験として、マウスの同種移植モデルを完成させ、レシピエントマウスにアロ抗原であるドナーMHC Class1のKb, DbとClass2 のI-Abと抑制性リガンドであるPD-L1を同時に発現する改変エクソソームを投与し、アロ反応性T細胞を特異的に不活化し移植後の拒絶を抑えることが可能か?」という問いを解明する予定である。
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