研究課題
挑戦的研究(萌芽)
日本を含む先進諸国では6組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるとされ、少子高齢化が進む中、不妊症は重大な社会問題となっている。精子鞭毛の大部分を占める主部には繊維鞘と呼ばれる構造体が存在する。繊維鞘は精子の運動性や受精能に非常に重要な構造体であるが、その形成機構は不明である。最近、繊維鞘形成の起点となる縦支柱が異所に形成される遺伝子改変マウスを作製した。本研究では、この遺伝子改変マウスの解析を足掛かりに、長年不明である繊維鞘形成機構の解明に挑む。