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植込型補助人工心臓患者の合併症予防・早期発見に寄与する遠隔看護システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K18369
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

佐々木 康之輔  東北大学, 医学系研究科, 助教 (50755642)

研究分担者 齋木 佳克  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
宮武 ミドリ  東北大学, 大学病院, 助教 (60783975)
吉田 詩織  東北大学, 医学系研究科, 助教 (60823391)
宮下 光令  東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
キーワード補助人工心臓 / 遠隔看護 / 在宅管理 / 合併症予防 / 重症心不全
研究開始時の研究の概要

今後も増加が見込まれる植込み型補助人工心臓治療において、機器装着に伴う合併症予防や早期発見に繋げるために、患者家族、医療機関、訪問看護施設の連携が重要であるが、患者の在宅情報を一元的に管理共有できるシステムは存在せず、補助人工心臓の在宅管理・遠隔看護を支える社会基盤の構築がないことが課題となっている。よって、本研究は各関係者が共通して使用できる植込み型補助人工心臓装着患者の在宅情報データベースを確立するため、実態調査および「在宅管理・遠隔看護システム」の構築を目指す。

研究実績の概要

植込み型補助人工心臓は、これまで不可能であった重症心不全患者の自宅退院を可能としたが、出血、感染、神経機能障害等の合併症発症リスクは依然として高いままである。そのため、これらの合併症を引き起こさない、または早期発見し、重症化を防ぐための在宅管理およびそれに関わる看護師の役割は非常に重要である。現在の植込み型補助人工心臓管理施設は全国に約60施設のみであり、地域によっては長時間かけて管理施設に通院する患者も少なくない。また、在宅管理中、病院間や訪問看護師との情報共有は、一元化されておらず、苦慮している現状がある。したがって、植込み型補助人工心臓の在宅管理を支える社会基盤の構築はいまだ不十分である。本研究では、管理の実態とニーズを把握しつつ、患者家族、医療機関、訪問看護施設が連携して共通で使用できる植込み型補助人工心臓装着患者の在宅管理・遠隔看護システムを構築し、その実行可能性を探っていく。本年度は、在宅管理・遠隔看護システムについて、新規システム構築費用や既に活用されているシステムも含め、幅広く情報収集を実施した。その過程で、様々な研究者とミーティングを行い、構築費および維持費の観点から、既存システムを上手に活用する方針とた。システムに関する詳細な説明を受け、東北大学大学院医学系研究科心臓血管外科学分野、東北大学病院臓器医療移植部の移植コーディネーター、東北大学病院に所属する人工心臓管理技術認定士らと意見交換を行い、導入にむけて検討を続けている。また、ドライブライン感染の悪化を防ぐための仕組みについては、東北大学病院AI研究ラボの研究者と討論したが、現時点での実現可能性は低いと判断した。また、在宅管理・遠隔看護システムについて今後有効性を評価していくため、先行研究をレビューし、評価項目についても議論を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

在宅管理・遠隔看護システムの活用に向けた情報収集がおおむね完了しており、システム導入に向けて検討がされているため。

今後の研究の推進方策

在宅管理・遠隔看護システム導入に向け、引き続き、東北大学大学院医学系研究科心臓血管外科学分野、東北大学病院臓器医療移植部の移植コーディネーター、東北大学病院に所属する人工心臓管理技術認定士らとともに進めていく。当該システム導入に際し、支障が生じないかを協力いただく訪問看護ステーションに確認していく。また、システム導入に際し、有効性を検証するため、前後比較試験を行う予定とし、施設の倫理委員会に申請、承認を得ていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-07-04   更新日: 2024-12-25  

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