研究課題/領域番号 |
23K18372
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 遺伝看護 / 情報ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、遺伝医療における看護の質の向上と均てん化を図るために、遺伝性疾患のケア情報を必要とする看護職を対象に、ヒューマンリソース(遺伝看護専門看護師等)に相談できたり、遺伝性疾患に関するケアの情報を見つけたりすることが可能となるサイト「いでん看護ネット」を開発し、その有効性をフィージビリティスタディによって明らかにすることである。 研究デザインは新しく構築する「いでん看護ネット」の有効性に関する探索的研究である。 「いでん看護ネット」を通して、必要な情報を「みつけ」、相談したい人に「つながる」、Web上での支援サイトの運営は、看護職への遺伝看護に関するネットワークとしての意義を持つ。
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研究実績の概要 |
1.遺伝看護に関する情報コンテンツ作成 「いでん看護ネット試作版」の作成にあたり、看護職が遺伝/ゲノムに関する情報ニーズを基にガイドを構成するコンテンツを明らかにした。方法は、文献検討とし検索エンジンは医中誌Web,PubMedを使用した。キイワーズは「遺伝orゲノム」「ニーズor情報収集」「看護」とし検索期間を制限せず検索を行った。収集された文献から、看護職が遺伝/ゲノム医療に関して必要とする情報の記載箇所を抜き出し、その内容を比較検討して類型化し命名した。一連の分析は、遺伝看護の研究者3名と共に行った。結果:対象文献は、医中誌Webから65文献,PubMedから127文献であった。看護職が遺伝医療に関しての困難状況についての記述がみられた10件の論文から、情報ニーズを抽出した。 記述内容は、①遺伝/ゲノム医療に関する知識や情報に関する内容と②患者の遺伝に関する個別に対応の2つに分類された。①の知識や情報は「遺伝/ゲノム学」(6項目)「遺伝/ゲノム医療の知識」(8項目)「倫理的問題」(2項目)「遺伝看護」(5項目)「遺伝に関する社会資源」(2項目)に分類された。②の個別相談は、対象として「患者本人」「家族」「医療チーム」に分類された。看護については、対象へのアセスメント、ケアや支援、医療チーム作りに関する内容がみられ「遺伝看護」として、標記した。 2.情報コンテンツの需要性・内容妥当性、および遺伝看護専門看護師による相談機能の実現可能性の調査(新潟大学倫理審査承認番号:2023-0270) 調査対象は、遺伝看護専門看護師、看護職である認定遺伝カウンセラー27人とした。調査項目は、①「いでん看護ネット」の需要性(demand)、②コンテンツの構成内容の妥当性、③個別相談対応への遺伝専門職の実現可能性についてウエブ調査を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度となる令和5年度の計画は、「遺伝看護ネット試作版」の作成であり、その核となる「遺伝看護に関する情報コンテンツ」は、文献検討より完成された。その成果に基づき、遺伝看護専門看護師等を対象にして、コンテンツの実用可能性および、遺伝看護専門看護師による相談の実現可能性に関する調査を開始できた。これにより、次年度以降は、計画通り「遺伝看護ネット試作版」を洗練し、模擬事例を用いて、テストケースとして「遺伝看護ネット」を活用していただいた方にインタビュー調査を開始する。初年度に計画されていた相談機能のマッチングを行う「遺伝看護運営委員会」の在り方についての検討は、現在調査を行っている結果をうけて行う。したがって、研究活動は、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2年目となる令和6年度は、テストケースの実施を可能にするための、「遺伝看護ネット試作版」の洗練、および模擬事例の洗練、さらに、遺伝看護運営委員会」のメンバーの増強を図り、研究の推進をより確実なものとする。
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